環境対応型塗料のご紹介
環境負荷の低減と機能性を両立する、これからの塗料提案
環境規制の強化や脱炭素への取り組みが進む中、塗料分野においても、VOC削減、省エネルギー、CO2排出量の低減、石油由来成分の削減など、環境に配慮した材料選定がますます重要になっています。従来の塗料性能だけでなく、使用環境、施工条件、求められる機能、ライフサイクルコストまでを踏まえ、お客様の目的に合わせた環境対応型塗料をご提案しています。たとえば、工場や建物の暑さ対策・空調負荷低減に貢献する遮熱塗料、植物由来成分を活用し化石資源由来成分の使用低減を目指すバイオマス塗料、溶剤を使用せずVOC排出を抑えやすい粉体塗料、無機質材料を主成分とする水性シリカ材や鉱物性コーティングなど、さまざまな環境対応材料を取り扱っています。また、重防食分野では、特殊環境下での保護を目的とした放射線遮蔽塗料など、用途に応じた高機能材料のご相談にも対応しています。対象物や使用環境によって求められる性能は大きく異なるため、塗料の種類だけで判断するのではなく、下地、施工方法、膜厚、耐久性、維持管理性まで含めて検討することが重要です。二葉興産は、特定メーカーや特定材料に偏ることなく、お客様の課題やご要望に応じて最適な選択肢をご提案します。既存製品で対応が難しい場合には、メーカーや技術協力先と連携し、材料開発や仕様検討のお手伝いも可能です。環境対応型塗料の導入や見直しをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。
主な環境対応型塗料の例
- 粉体塗料:VOC排出を抑えやすい脱溶剤型塗料
- 電着塗料:複雑形状にも均一な塗膜を形成しやすい高効率塗料
- 遮熱塗料:暑さ対策・空調負荷低減に貢献する塗料
- バイオマス塗料:植物由来成分を活用した環境配慮型塗
- 水性シリカ材:無機質材料を活用した環境対応材料
- 鉱物性コーティング:シリカ・クレイなどを主成分とする無機質コーティング
- 放射線遮蔽塗料:特殊環境下での遮蔽・保護を目的とした高機能塗料
粉体塗料
VOC排出を抑えやすい環境対応型の高耐久塗料
粉体塗料は、有機溶剤を使わず、粉末状の塗料を金属表面に付着させ、加熱・焼付によって強固な塗膜を形成する塗料です。VOC排出を抑えやすく、未付着塗料を回収・再利用できるため、環境負荷低減や塗料ロス削減に貢献します。厚膜で耐久性・耐食性・耐薬品性に優れた塗膜を形成しやすく、水道資材、自動車部品、建築部材、工業設備、鋼製家具、什器など幅広い金属製品に活用されます。一方で、高温焼付が必要なため、素材の耐熱性、膜厚管理、色替え、複雑形状への回り込み性、設備条件の確認が重要です。用途や要求性能に応じて最適な粉体塗料と塗装設備をご提案します。
電着塗料
複雑形状にも均一な塗膜を形成しやすい高防食塗料
電着塗料は、水性塗料の槽に金属部品を浸漬し、電気の力で塗膜を形成する工業用塗料です。複雑な形状や袋構造、エッジ部にも塗膜を形成しやすく、防錆性、密着性、量産安定性に優れるため、自動車部品、建築金物、産業機器、農機具、鋼製部品、電装部品など幅広い分野で使用されています。特にカチオン電着は高い防食性が求められる下塗り用途に適しており、品質のばらつき低減や塗料ロス削減にも貢献します。一方で、性能は塗料だけでなく、前処理、槽管理、膜厚、電圧条件、焼付条件、設備状態によって変わります。用途や要求性能を確認し、最適な電着塗料と電着塗装設備をご提案します。
弱溶剤塗料
建築外装・鉄部塗装に適した高密着・高耐久塗料
弱溶剤塗料は、比較的溶解力の弱い溶剤を用いた塗料で、強溶剤塗料に比べて臭気や旧塗膜への影響を抑えながら、密着性や耐久性を確保しやすい塗料です。主な用途は、建築外装、屋根、鉄部、鋼構造物、手すり、シャッター、建材、工場設備、各種金属部材などです。水性塗料では密着性や乾燥性に不安がある下地や、耐候性・防錆性を重視したい現場で検討されます。一方で、弱溶剤であっても溶剤臭やVOCへの配慮は必要であり、すべての下地や屋内環境に適するわけではありません。
低溶剤塗料
VOC排出低減と作業環境に配慮した環境対応型塗料
低溶剤塗料は、塗料中の有機溶剤量を抑え、VOC排出低減や作業環境改善に配慮した塗料です。ハイソリッド型、水性化、無機質系など、目的や下地に応じた選択肢があり、建築外装、屋根、鉄部、鋼構造物、工場設備、各種金属部材などで活用されます。従来の溶剤型塗料に比べ、臭気や大気環境への負荷を抑えやすく、環境対応を求められる改修工事や工場設備の塗装にも適しています。一方で、完全な無溶剤ではなく、すべての現場で同じ効果が得られるものでもありません。性能は樹脂系、希釈条件、膜厚、乾燥条件、下地処理、施工環境によって変わります。
遮熱塗料
屋根・外壁の温度上昇を抑え、省エネに貢献する環境対応型塗料
遮熱塗料は、太陽光に含まれる近赤外線を反射し、屋根や外壁の表面温度上昇を抑える機能性塗料です。工場、倉庫、住宅、店舗、学校、公共施設、屋外設備など、夏場の暑さ対策や空調負荷の低減が求められる建物で活用されます。室内への熱の侵入を抑えることで、作業環境の改善や省エネ、設備の熱劣化対策にも貢献します。一方で、遮熱効果は塗るだけで一律に得られるものではなく、色、日射反射率、下地状態、断熱性能、屋根形状、日照条件、施工仕様によって変わります。
断熱塗料
熱の移動を抑え、室内環境と省エネに貢献する機能性塗料
断熱塗料は、塗膜によって熱の伝わりを抑え、室内外の熱移動を緩やかにする機能性塗料です。屋根、外壁、工場、倉庫、住宅、店舗、公共施設、配管、タンク、設備カバーなど、暑さ・寒さ対策や結露抑制、省エネを目的とする場所で活用されます。遮熱塗料が太陽光を反射して表面温度上昇を抑えるのに対し、断熱塗料は熱を伝わりにくくすることで、夏の熱侵入や冬の熱損失を抑える効果が期待されます。一方で、断熱性能は塗料だけで決まるものではなく、下地状態、膜厚、塗布量、施工条件、建物の断熱性能によって変わります。使用環境や目的を確認し、最適な断熱塗料をご提案します。

















